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2023年秋学期から2024年春学期にかけてチェコのカレル大学に留学中です。

チェコ留学を発信する大学生の個人ブログ

東京郊外で生まれ、東京郊外で19年間生きてきた。

都内の大学に入学し、政治学を専攻。主に公共政策の分野に興味を持ち、大学でもGPA3.5をキープ。

ソーシャルビジネスの世界に興味を持ちちょっとだけビジコンに参加してみたり、ちょっとだけ長期インターンをやってみたり、ポッドキャストを開設してみたものの早々に更新が止まったり。

言うならば、「ちょっと意識の高い優等生」「ちょっと好奇心旺盛」「ちょっと普通じゃないことをしたがるやつ」そんな人間だったと思う。

「普通」という枠からどうしても抜け出したくて、面白い魅力的な人間になりたくて、

でも起業した人だとか、一人で世界旅行している人だとか、そういうすごく面白い人の存在が割と近くで見えてしまっていたから、

自分が彼らのようにすごいレベルで突き抜ける覚悟も体力もないことがどうしたって分かってしまって、

なんだかずっともがいていたんだと思う。

そんな私の二十歳は、プラハで過ごすことになる。

日本から遠く離れた東欧の小さな国、チェコ共和国。

その首都が、今や私のアナザースカイとなりつつあるプラハだ。

私は大学の交換留学プラグラムに応募をし、ここで勉強できることになった。

今までずっと当たり前に傍にあったカルチャー、常識、家族、友人、周りからの評価、噂を東京に置いて、全く新しい地で人生を過ごす1年間。

留学どうだった?と聞かれたら、私は次のように答える。

何者でもない自分になれたような気がした。

誰も私を知らない、私も誰も知らない、その感覚が新鮮で気持ちよかった。

もっとちゃんと言葉にするならば、自分を形作っていたものが一旦まっさらになったような感覚。

「自分探し」という陳腐な言葉でまとめたくはないのだけど、私にとってこの留学はそういう時間になったと思う。

異文化がごた混ぜになった環境に身を置いて、

今までの凝り固まった価値観や常識、知識から一旦自分を解放する。

自分の中にある、心がわくわくすること、あたたかくなるもの、憧れるもの、そういったものをまた一つずつ探していく時間。

私にとっての留学はそういう時間になった。

自分がどうなりたいか、どうやって生きたいかが、より明確になった。

「ちょっと意識の高い優等生」「ちょっと好奇心旺盛」「ちょっと普通じゃないことをしたがるやつ」

これが留学前の私への自己評価。

今、

私は飛びぬけてすごいことを実現するかっこよくて面白い人間ではない。

でも今の自分を評価しろと言われて、上の3つの言葉はもう出てこない。

「人生を楽しむことに夢中」で「好きなことに真っすぐ」で「自分とその周りを最大限愛している人間」

今の私はこういう人になりたくて、こういう人に少しでもなれていたらいいなと思っている。

このブログは、そんな私の備忘録

私の留学を価値あるものにできたのは決して私一人の力ではなくて、

一番近くで応援してくれた家族、

笑顔で送り出してくれた友達、

違う留学先でも支えあってくれた留学仲間、

親身に相談に乗ってくださった先輩や大人の方々、

その他これまでの人生で関わってくださった全ての方々があって、

今の私がいるわけだ。

このブログがいつか誰かの役に立てばいい。

この世界で頂いた優しさと受けた恩を、そういう形で一つ返せたらいいなと、

そう思っています。

2024.3.10

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