皆さん、スロベニアという国を知っていますか?
日本人の98%が行かない国として知られるスロベニア。
ですが、スロベニアは本当に美しく、魅力あふれる国なんです。
二十歳の誕生日を迎えた10月某日。私はそんなスロベニアに1人旅に行ってきました。
なぜスロベニアに1人旅?
日本人の98%が行かないと言われているほどのマイナー国、スロベニア。
私がなぜそんなスロベニアに旅行したのか、お話します。
私は現在チェコに留学しているのですが、大事な節目である二十歳の誕生日を留学中に、しかも留学してまもない時に迎えることに気づいてしまったんですね。
誰も祝ってくれない寂しい誕生日になるのか…と少し落ち込んだのですが、ここで最高のアイデアがひらめきました笑
「これを機に1人旅に挑戦してみよう!二十歳の誕生日に初ヨーロッパ旅、初一人旅なんて最高にクールじゃないか!」
今思えば自分の冒険心が怖いです笑
今まで海外旅行なんてろくにしたこともなかったし、一人旅だってしたことがなかったのですが、当時はいかに自分の誕生日を盛大に楽しむかということしか頭になかったのです…。
では一体どこに行こうか。
初めての一人旅だから治安が良くて安心して旅行できるところがいいな…と思い、候補をスイスとスロベニアに絞りました。
スイスもスロベニアも数年前から行ってみたくて仕方がなかったんです。
ですがスイス、寒そう…。10月じゃなくて暖かい春に行くべきなんじゃないか?
そう思い、行き先はスロベニアに決定しました。
プラハからスロベニアへ出発
プラハからスロベニアへはFlix Busに乗って行けます。Flix Busとはヨーロッパを走る格安バスです。
プラハからスロベニアの首都、リュブリャナまで約9時間の長旅。
夜行バスを選び、寝ながら行くことに決めました。
しかしもうドキドキです。何せこちとら初めての海外旅行。初めての一人旅。無事に到着できるのか不安で仕方がありませんでした笑
Flix Busを使うのももちろん初めてです。Flix Busは安いだけあって、ちょっと悪い噂もちらほらあったりするんですね。本当に怯えていました。
留学開始から半年が経った今ではもうFlix Bus の乗車回数は2桁を優に超えるほどになったのですが、その中で一番災難が起きたのがこのスロベニア行きのバスでした。
バス出発の30分前、私はバス停付近に到着。しかし、バス停が見つからなかったんです。地図に示している場所に行ってもない。
正確にはバス停は沢山あったのですが、どれもローカルバスのバス停で、Flix Bus のバス停ではなさそうだったんです。
夜のバス停をうろうろしながら、「やばい、このままじゃバスにのれない」と焦っていたその時、同じく困り果てているヨーロッパ系の女の子2人組を発見。
もちろん声をかけました。
予想通り、彼女たちも同じバスにのる模様。
最終的には彼女たちが近くにあったパン屋の店員さんにバス停を尋ねてくれて、言われた場所で待つことになりました。
話してみると、彼女たちはスペインからの留学生。なんと奇跡的なことに私と同じ大学に留学していて、同じ寮に住んでいるんだとか!こんなご縁もあるんですね。
バスは20分ほど遅延してきました。
しかし!私たちが待っていた場所とは遠く離れた場所に止まってしまいました。
そうです。私たちがいた場所はFlix Busのバス停ではなかったのです。
バスが私たちを置いて行ってしまわないことを祈りながら、私たち3人は大急ぎでバスの元までダッシュしました笑
ちなみにこのバス停「Bus terminal Roztyly」ですが、Flix Busのアプリのマップで確認しても、Google マップで場所を確認しても、正確な場所が分かりづらく、人通りも少ないのでできれば別のバス停から乗車することをおすすめします。
プラハからリュブリャナへ行くバスは「Central Bus Station Florenc」からも乗れますので、不安な方はぜひそちらを選んでください。Florencのバスターミナルは屋内の待合室やバスの運行情報を示す電光掲示板も備わっており分かりやすく、圧倒的にこちらを利用するのが安心です。
そんなこんなで何とかバスに乗り込み、適当な席に座ることができました。(Flix Busは多くの場合座席指定なのですが、なぜかこの時は皆がバラバラの席に座っており…、一番カオスなFlix Busを経験できました)
かなり焦った激動の出発となったのですが、バスに乗り込めたのであとは寝るだけ。
寝て起きたらスロベニアに到着です!
人通りの少ない夜にこんな状況に陥ったことが今思い返してもピンチすぎるのですが…。忘れられない思い出になりました笑
1日目 リュブリャナ観光
リュブリャナの街探索
朝、7時30分過ぎにリュブリャナに到着しました。
ちなみにその1時間ほど前にバスはスロベニアの名所、ブレッドに止まります。もしブレッドだけ観光したい場合はここで降りてしまうのが吉ですね。
リュブリャナは小さな街ですので、歩いて観光できます。
まずは腹ごしらえをしようと、目をつけていたカフェを目指します。
向かったのはCafetino。
朝8時からオープンしており、かなり抑えた値段で美味しいコーヒーと焼き菓子を堪能できます。
この日がちょうど私の誕生日だったので小さなカップケーキも注文しちゃいました♪
お会計は確か日本円で700~800円ほどで、ヨーロッパのカフェでこの価格はかなり安いんじゃないかと驚いた記憶があります。
腹ごしらえが済んだら、チェックしていたリュブリャナの観光地をざっと散策しに行きます。
・龍の橋
・三本橋
・肉屋の橋
・プレシェーレン広場
・聖ニコラオス大聖堂
・中央青果市場
こちらが私のリュブリャナ散策リスト。
とはいってもリュブリャナは本当に小さな街。これらを全部みるのに1時間ほどで済んでしまいました…。
何枚か写真を貼っておきますね↓
さあ、予想以上に早く観光を終えてしまった私は、次にどこに行こうかと思案。
思案の末に「National Gallery」(国立美術館)へいくことを決めました。
スロベニアの国立美術館は興味深い展示物だけでなく、その美しい内装も魅力の1つです。私のように観光する場所に困ってしまった方は、是非訪れてみてください。スタッフの方も非常に優しく案内してくださりました。この国立美術館にはコインロッカー(コインはあとで返却されます)もあるので、身軽に展示物を楽しめますよ。
美術館の鑑賞が終わると、先程訪れた聖ニコラオス大聖堂へ再び向かいます。実は先程訪れた際は観光客が入場できない時間だったのです。
道中に美味しそうなアイスクリームのお店があったので、ちょっと寄り道。上にかけられたチョコレートがパリパリでとても美味しかったです。
そしてこちらが聖ニコラオス大聖堂です。2ユーロで入場できます。煌びやかな教会でとても素敵でした。
そうこうしているうちに時刻も正午を過ぎ、お昼ご飯を食べることにしました。
スロベニアって実はイタリアの隣国なんです。なので美味しいイタリアンを比較的安価に食べれるのでは…?と期待した私は、聖二コラオス大聖堂の傍のイタリアンレストラン「Capriccio」に入りました。
キノコとハムのピザを頼んだのですが、やはり一人で食べるのには多かったですね…笑
結局半分ほどしか食べきれず、店員さんが持ち帰り用に包んでくださりました。
ここのお店の店員さんは非常に親切で、一人で旅をしているアジア人の若い女の子が珍しかったのか、私の席を通りかかるたびに「大丈夫?」「楽しい?」などとにこにこしながら声をかけてくれました笑
お店を出て再び街を散歩していると、美味しそうなパン屋さんを見つけたので夜ごはん用に一つ買ってしまいました。
他のお店でも思ったのですが、スロベニア語とチェコ語は同じスラブ系の言語なのでよく似ていますね。特にドリンクメニューなどはチェコ語とそっくりで面白かったです。チェコ語を覚えてもチェコでしか使えないなんて…と思っていたのですが、チェコ語を覚えてしまえばスラブ系の言語が大体分かるようになるかもしれないと思ったら、チェコ語習得へのモチベーションも沸いてきました笑
ホテル
ホテルのチェックインの時間になったので、一旦ホテルに行ってみることに。
今回のホテルは「CUBE central rooms for 2」。
ホテルというよりホステルですね。
部屋は個室なのですが、キッチン・トイレ・シャワーは共用です。
外観はこんな感じ。とても素敵でワクワクしました。かなり可愛らしいコンセプトのホステルで、今まで泊まった場所の中でかなり上位です。非常に満足しました。
部屋もこじんまりとはしていますが、清潔でよかったです。
1つ難点をあげるとすれば、チェックインが少し面倒くさいです。
ここから歩いて10分ほどの系列の別のホテルに行き、手続きをしなければなりません。チェックアウトは部屋の外のボックスにカギを入れるだけなので楽なのですが…。
またこれは完全に私の落ち度なのですが、ホテルのカギが開けられないというトラブルが発生しました。
結局どう頑張っても開けられず、たまたま出てきた隣の部屋の宿泊客に開け方を教わりました…笑
「とにかく右に回すんだよ!回し続けるんだよ!」と言われたのですが、ヨーロッパのカギの感覚がよく分からず…。
1回ここが限界かな…?というところまで回してから、さらに右に少し回すと開きます。
日本のカギのように簡単に開かないので気をつけてください。
リュブリャナ城
ホテルで少し休んでから、本日の目玉、リュブリャナ城を目指します。
リュブリャナ城は高台に位置しているため、ケーブルカーを利用するか、傾斜を上り続けなければなりません。私はせっかくなので徒歩でいくことに決めました。麓から30分ほど山登りすると到着します。
道中の景色がまさに私がイメージしていたリュブリャナの街並みでずっとわくわくしながら歩いていたため、疲れは全く感じませんでした。
登り途中の景色もきれいでした。
リュブリャナ城に入るにはチケットが必要です。入口のチケット売り場で購入できます。
リュブリャナ城の塔の上から見た景色。赤い屋根が連なる街並みが本当に気持ちよかったです。
景色を楽しむ以外にも、スロベニアの歴史博物館や期間限定の特別展やカフェスペース、お土産売り場もあり、かなりしっかり楽しむことができます。
スロベニアに来たらマストで行きたい場所ですね。
2時間ほどリュブリャナ城に滞在し、ホテルに戻りました。
翌日は念願のブレッド湖へ行くため、早めに就寝しました。
2日目・3日目の旅行記は次の更新をお待ちください♪
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