こんにちは、チェコ留学中の大学生yuyuです。
皆さん、スロベニアという国を知っていますか?
日本人の98%が行かない国として知られるスロベニア。
ですが、スロベニアは本当に美しく、魅力あふれる国なんです。
二十歳の誕生日を迎えた10月某日。私はそんなスロベニアに1人旅に行ってきました。
今回はその三日目、ピランでの旅行の様子をお届けします♪
リュブリャナからピラン
スロベニアひとり旅3日目。リュブリャナのホテルで目覚め、ピランに向かいます。
ピランはアドリア海沿岸に位置する美しく小さな港町。イタリア、クロアチアとの国境付近にあり、地中海を感じられる街です。
数日前まではリュブリャナとブレッドのみを訪れる予定だったのですが、スロベニアの観光地を調べている間にピランが気になってしまい、旅程に組み入れることを決めました。
リュブリャナからピランはバスで3時間弱です。
バスのチケットはオンラインで事前に購入しました。こちらのサイトから購入できます。
チケットを事前に印刷し運転手さんに提示しました。
その場でもチケットを買うことはできますが、事前に買っておくのが安心ですね。
片道のチケットの値段は、平日は12.1ユーロ、休日は3.5ユーロです。私は運よく休日に行けたのでラッキーでした!
ただ一つ、アンラッキーだったことが…。なんとこの日のスロベニア、かなりの悪天候でした。リュブリャナでもかなり雨が降っており、ちょっとだけ気分が下がってしまいました笑
しかも持ってきたはずの折り畳み傘を無くしてしまうというハプニングも起きたんです…。ホテルからバスターミナルまで、雨の中傘をささずに歩くことになりました笑
最初は「ヨーロッパ人は傘ささないって言うし、大丈夫だろう」とか思ってたんです。でもその希望はすぐに打ち消されました…。スロベニア人、皆さんちゃんと傘を使っていました…。
バスの中でもこの雨はいつ止むのだろう、と気が気でなかったです。
ピランに到着
ピランに到着すると、雨が止んでいました!
ザ、港町!というような景色。私が留学しているチェコには海がないので、久しぶりに海のにおいを浴びて新鮮な気持ちになりました。
ちなみに歩いている途中に、折り畳み傘が売られているのを発見したのでしっかり買いました笑
そうこうしている間に時刻はお昼前。お昼ご飯を食べて気分も上げようとレストランを目指します。
ピランは港町ということもあり、シーフードが美味しい街です。どこのレストランでも美味しそうなシーフードが提供されています。久しぶりの魚介料理に本当にテンションが上がりました!
なんと日本語のメニューも頂けました!
ヨーロッパで日本語のメニューが用意されていることなんて滅多にないのでとても嬉しかったです。
ドリンクメニュー(スロベニア語/英語)を見ていて、「スロベニア語とチェコ語は似ているな~」としみじみ思ったり…。
基本的な単語は大体同じなんです。vodaは水、kavaはコーヒー、čajはお茶。ブラックティーがチェコ語だとČerný čajでスロベニア語はČrni čaj。グリーンティーはチェコ語だとzelený čajでスロベニア語はzeleni čaj。同じスラブ系の言語だとここまで似ているんだ!と驚きました。
チェコに留学する中でチェコ語学習にも力を入れているのですが、正直「チェコ語覚えてもチェコの中でしか使えないよな~」と思ってしまうこともありました。しかしこの旅を通して「チェコ語をマスターしたら他のスラブ系の言語もかなり分かるようになるんだ!」という新たなモチベも獲得できました!
そんなことを考えていたら、注文したグリーンティーとパンが出てきました。ちなみにパンは注文してはいませんが、ヨーロッパのイタリアンレストランなどではよくパンが勝手に出てきます。場所によりますが、料金は取られないことが多いと思います。とても美味しいパンでした!
メインのシーフードパスタです!本当に美味しすぎて感動しました…!スロベニアで食べたものの中で一番おいしかったです。実は今回の旅の目的の1つが「美味しいシーフードを食べる」ことだったんです笑おいしいシーフードパスタと出会えて満足感でいっぱいでした。
ピランの城壁
ピランで最も有名な観光スポットは「Walls of Piran」。
ここにはピランの城壁が残されており、そこにある塔からピランの絶景を目におさめることができます。
たどり着くには少し坂を上がって行く必要がありますが、そうするだけの価値がある素敵な景色を見れますよ!
しかし、ここで再び災難が。なんと一度止んだ雨がまたひどくなってきたんです…。しかも今度は暴風付き。海風と悪天候に見舞われ、観光客もほとんどいない状態でした。
買ったばかりの傘が吹き飛ばされそうになりながら、何とか城壁に到着。というかこの頃には風が強すぎてもはや傘が意味を為さなくなり、傘をしまって歩いていましたね…。
入口で3ユーロを支払い入場しました。もちろんここにも私以外の観光客はいません。入口のお兄さんも暇そうでした笑
塔を上がって行くとこの景色!赤い屋根と綺麗な海のコントラストがとても素敵です!
ここなら雨風からも身を守れていいですね。雨宿りも兼ねて、しばらくここでぼんやり外の景色を眺めていました。
塔の一番上まであがるとこんな景色!こんなに可愛い港町を見たのは初めてで、心にサーっと綺麗な風が吹き込んだような、素敵な爽快感を感じました。晴れていたらもっと美しかったのでしょう!人生のどこかでリベンジできたらいいなぁ…。
ピランの教会
続いて目指したのはピランの有名な教会。教会が美しいのはもちろんのこと、そこから見える美しい景色も人気の理由の1つです。
教会の前まで行ったのですがなぜだか入れなかったので、景色だけ楽しんできました。
ヨーロッパの海を感じられる素敵な場所です。天気が良ければ間違いなくこれ以上の絶景が見れるはずです!
雨の日のピランの楽しみ方
この辺りで雨風に負け、外の景色ではなく屋内でピランを楽しむ方向に切り替えることに。
ピランの情報をネットに載せてくださっている日本人がそこまで多くないのですが、英語で検索をかけるとピランの屋内スポットもいくつか見つかります!
まず最初に近くにあったカフェで一休み。
あたたかいドリンクにほっと一息つけました。
そして近くにピランの水族館があることを知り、水族館に行ってみることに決めました。
屋内の小さな水族館です。小さな子供連れの家族たちが魚鑑賞を楽しんでいました。
日本でも水族館に行ったことはありましたが、日本の水族館では見たことがない魚がたくさんいて面白かったです。
同じ水槽の前でひたすら魚を眺めていると、スタッフの方が「これはスロベニアの海に生息しているこういう魚なんだよ」と説明してくださり、英語の魚図鑑を貸してくださりました。
普段見ることのない魚を見れたのも面白かったですし、何よりあたたかく静かな空間が心地よくて長居してしまいました。
最後にバスターミナルの前のカフェで休憩がてらバスを待ちました。
ホットチョコレートです。
ヨーロッパのホットチョコレートって日本のココアのようなクリーミーで優しいものも勿論ありますが、チョコレートをそのまま溶かしたようなドロドロなホットチョコレートもあるんです。これは後者ですね笑
ヨーロッパに来て半年以上が経過した今でこそドロドロホットチョコレートの味にも慣れてしまいましたが、この時ドロドロホットチョコレートを生まれて初めて飲んで「なんだこの美味しい飲み物は…!」と一人で感動していました笑
見て分かるように、外は雨がひどかったですね…。このカフェに来るまでに服もびちょびちょになってしまっていました。
バスの時間が近づいてきたため、カフェを出ました。
なんと、雨は止んでいました。帰り際だけ止むのか~と少し悔しかったです笑
そのままバスに乗り込み、リュブリャナのバスターミナルに戻ります。
プラハへ
リュブリャナのバスターミナルに着いたものの、この後も再びプラハに帰るためのバスに乗らなければなりません。帰りも行きと同様、FlixBus10時間の旅です。
バスの出発まで4時間ほどあったので、ひとまず目の前にある鉄道の駅構内に向かいます。リュブリャナのバスターミナルには屋内でゆっくりバスを待てるスペースがないのです…。
駅のベンチでゆっくりしていると、プラハからリュブリャナに来た時のバスで出会った例のスペイン人にまたもや再会!この日彼女たちはリュブリャナを散策していたようなのですが、やはり雨がひどくて何もできなかったと嘆いていました。
そんなこんなで駅のベンチで時間をつぶしていたのですが、しばらくすると駅が閉まる時間になってしまい駅を追い出されてしまいました…。途方に暮れる私とスペイン人たち。
結局近くのマックが空いていたので、今度はそこで待つことに。
夜のリュブリャナのバスターミナルを使う方は、最初からマックで待機するのがいいかもしれませんね。
なんやかんやありながらも今度はFlixBusにもスムーズに乗車でき、無事プラハに帰ることができました。
スロベニアで過ごした20歳の誕生日。若干トラブルに巻き込まれながらも、何度も人の優しさに触れ、何度も心が動かされ、何度も絶景を目に焼き付け、一生忘れられない最高の誕生日になりました。
スロベニア、本当にありがとう!
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